TURARI / LACQUERWARE
2015 / ISHIKAWA YAMANAKA
「つらり」とは一列に並ぶ様、づらりと
全国随一と言われる木地を削る技「ろくろ挽き」の技術をもつ石川県山中漆器にしか実現しえない器のシリーズ。プラスのカーブをあしらった器とマイナスのカーブをあしらった器は「めおと」として1セットとなり、横に並べればフィットし、上に重ねれば波状のシルエットを作り出す。用途に合わせたサイズ展開S、M、Lにおいても側面のカーブの数値は統一されているため、異なるサイズ同士でもフィット、波状を可能にしている。また、側面には山中漆器の伝統技法である無数の筋「千筋」をあしらい、遠目にはシルエットを尊重し、手に持った際には筋が美しく、滑り止めとしても機能するように細心の注意を払った。大人の積み木として購買意欲を促し、リピーターを生み出すことで産地における経済効果、慢性的な後継者不足に貢献できる器を目指した。
CATEGORY : PRODUCT DESIGN
DESIGN : ATSUSHI SAKAI / CLIANT : GATOMIKIO.CO.,LTD / YEAR:2012